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構図例の活用 ◎レンズの焦点距離 ◎被写界深度 ◎色を強調した撮影 ◎水平出し ◎グリッドライン

構図例の活用

構図とは限られた四角い枠の中に被写体をどのように配置するかを意味します。構図には多くのパターンがあり三分割や二分割などは代表的なものです。ここではスナップ散歩でよく使う4種の紹介です。
使用頻度の高い構図例-4種
被写体と向き合い構図のイメージが出来上がるとラインを意識し、そのライン上に要素を配置していきます。
2分割構図】上下のバランスは風景などによく利用され安定した配置になる。
対角線構図】対角線を意識し奥行きや遠近感を出すには効果的です
3分割構図】3分割したライン上に主役を配置することで、空間的なバランスがとれます
日の丸構図】画面中央に主役を配置することで、強調したい要素がはっきりします。
ここで取り上げたのは使用頻度の高い4種です。構図にはパターン的なさまざまな種類があります。被写体を前に漠然と撮るのではなく、構図を意識することで写真全体がまとまりバランスや見栄えも良くなります。
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レンズの焦点距離

一般的に標準レンズといえば35oレンズをいいます、しかし厳密な基準があるわけではありません。画角が人間の視野に近いというだけです。そして35o以下を広角レンズそれ以上を望遠レンズと分けます。
レンズには焦点距離を変更できる「ズームレンズ」と、焦点距離が固定された「単焦点レンズ」があります。焦点距離とはレンズからイメージセンサー(CCD)までの距離のことで、標準35mmより下へ24mm更に18mmと数字が小さくなるほど広い範囲(広角)を写すことができ、70mm...300mmと数字が大きくなるほど遠くの被写体を大きく(望遠)写すことができます。

被写界深度

被写体にピントを合わせた時にピントが合っているように見える前後の範囲を被写界深度といいます。前後がボケやすくなることを「被写界深度が浅い」といい、逆に前後にピントが合っているように見えることを「被写界深度が深い」といいます。

被写界深度は@絞り / Aレンズの焦点距離 / B撮影距離で押さえることが出来ます。
それでは実際の条件下で撮影した写真を比較してみましょう。
@絞り 絞り値(F値)とは光の量を絞りリング値で調整します。
絞りを開く
F4~F2.8とF値を小さくしていく
と前景や背景がボケやすくなり被写界深度は浅くなります。
絞りを絞る
F11~F16とF値を大きくしていく
と全体的にピントが合っているように見え被写界深度は深くなります。
A焦点距離 焦点距離とはレンズからイメージセンサー(CCD)までの距離
焦点距離が長くなるほど被写界深度は浅く、短くなるほど被写界深度は深くなります
B撮影距離 撮影距離は被写体とカメラ間の距離です。
被写体とカメラの距離が短いと被写界深度は浅く背景がボケやすく、 距離が長いと被写界深度は深くなり、背景にもピントが合っているように見えてきます。
被写界深度の3要点を知っておくだけでも撮影にプラスになるでしょう。

光の射す方向と色の関係

自然光に勝る照明はありません。色を意識した撮影はカメラに対し光の射す方向に気を配りましょう。色を強調するには「
順光
順光とは太陽を背中にした光です。
」や「
斜光
斜光とは斜め上からの光です。
」が最適です。
それでは朝と昼に撮影した写真から太陽光の射す方向や時間帯で、色彩がどのように違うかを見てみましょう。被写体は港に停泊中の巡視船を撮影しました。天気は終日晴れ、撮影の立ち位置も同じ、カメラの設定も同じです。
巡視船りゅうきゅう 朝8時頃の撮影 昼2時頃の撮影 写真を並べました

水平出し

カメラを構えると無意識に水平出しをとる人は多いように見受けます。水平出しは重要な基本として押さえておきましょう。被写体によっては傾けて撮影する場合もありますが、あえて傾けるところに撮影者の意図があります。
個人的にはカメラ内蔵の水準機能を利用していますが、その機能がなければ外付け用の水準器もあるので検討しみてはどうでしょう。勘に頼ると体調の悪い日は水平をとったつもりが、傾いていたなんてことはよくあります。
また水平出しにグリッドラインを活用する方法もありますので検討する価値はあります。
★傾いている比較画像を見てみましょう
傾き比較画像 傾いている写真 水平を保った写真 写真を並べました
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角度修整
レタッチソフトでも角度修整はできます。しかし修整した時にできる余白部分を取り除く事にもなりますから、撮影の段階で水平出しはしっかりとる癖をつけましょう。
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ところで水平は傾けることで動的な演出もできます。あえて傾けるところに撮影者の意図があります。
傾けて演出効果 傾撮1 傾撮2 傾撮3

グリッドライン

グリッドライン
グリッドラインをファインダーやライブビューに表示。
※画像はイメージです。
はライブビュー液晶やファインダーに構図を合わせるための
ラインを表示

グリッドライン|画像はイメージ|三分割構図から|
します。またグリッドラインは構図だけでなく、水平や垂直の傾きを調整することにも利用でき、カメラ内蔵の水準機能がない場合は重宝します。
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