カメラひとくち茶話
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露出補正
露出補正とは ◎気をつけたい白と黒

露出補正機能とは

露出計には「
反射光式
反射光式は被写体から反射した光を測定します。
」と「
入射光式
入射光式は被写体に直接当たる光を測定します。
」の2つの方式があります。露出計は殆んどのデジタルカメラに内臓されており、反射光式で露出を測っています。しかしこの反射光式の露出測定は被写体から反射される明るさや色の反射率に影響されることがあり、撮影者がイメージした明るさにならない場合があります。そこで 露出補正機能を使って明るさを補正してあげます。

カメラには明るさや暗さを補正できる露出補正機能が備わっています。補正値はプラス側にすると画像を明るく、マイナス側にすると暗く補正でき、 値は大きくなるほど補正の度合いも大きくなります。

愛用のカメラの露出補正機能
SONY RX-10は 露出補正がダイヤル式なので、ファインダーを覗きながらダイヤルを回す指への感触があり、アナログ的な感覚が気に入っています。 補正はファインダーやライブビューの画面で確認できます。
Canon EOS-Mのライブビュー画面はタッチパネル式で、露出補正をプラス側かマイナス側に補正しながら明るさを決められます。
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露出補正機能のテストと結果

気をつけたい白と黒

露出補正で明るさを補正
カメラの絞り(露出)オート機能は白い色を明るいと認識し、絞りを絞って画像が暗くなる場合があり、逆に黒い色を暗いと認識し絞りを開き画像が明るくなる場合があります。そこでカメラの自動露出が実際どのような反応するかテストをしてみました。
撮影条件は以下の通りです
被写体 ホッチキス / 文具
照明 卓上用の蛍光灯 / 室内で撮影
シャッター速度優先 1/100秒
測光モード マルチ(SONY)
ISO/絞り ISOを含め他の設定はカメラまかせ/AUTO
ホッチキスの下に敷いた色 |白のコピー用紙|黒の布地|
それでは敷物の色を変えるとカメラがどのように露出を決めるか見てみましょう

@白のコピー用紙の上にホッチキスを乗せて撮影
カメラは白のコピー用紙を明るいと認識し絞りを絞ったようで画像が暗いですね、そこで露出補正をプラス側で補正するとほどよい明るさに近づきました
▲補正なし
カメラの露出反応→(絞り値:f4)(ISO-125)
▲補正 +1
カメラの露出反応(絞り値:f2.8)(ISO-125)

A黒の布地の上にホッチキスを乗せて撮影
カメラは敷物の黒を暗いと認識し露出を開き更にISOを上げたようで画像が明るすぎますね。露出補正をマイナス側で補正すると見ている色に近づきました
▲補正なし
カメラの反応→(絞り値:f2.8)(ISO-3200)
▲補正−0.7
カメラの反応→(絞り値:f2.8)(ISO-640)

Bグレーのカーペット(おまけ)
▲補正なし
(絞り値:f2.8)(ISO-250)
グレーだと露出補正なしで撮影できました

まとめ

◆カメラは白と黒を色としてではなく「白は明るい」「黒は暗い」と認識しています。白い花や雪山また夜の撮影など白と黒を基調とした条件下では事前にテスト撮影をしておくと万全かと思います。
◆テーマは白と黒に対するカメラの自動露出反応が目的です。このテストでは測光モードを「中央重点測光」でホッチキスに露出を合わせると適正露出で撮影できます。

夜の撮影
カメラは夜の街を暗いと認識し明るく補正しようとします。そこで夜の撮影は露出補正をマイナス補正することで黒を締め画像全体を引き締めましょう。
夜の街の風景4枚の画像 夜の街1 夜の街2 夜の街3 夜の街4
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