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インドゴムノキ

インド原産で樹高30mにもなる常緑高木。熱帯、亜熱帯地方で広く植栽されている。幹から気根を出し、葉は厚く革質で光沢がある。幹からは天然ゴムの原料となる樹液が採れる
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今回のカメラひとくち茶話は.. 「最終処理はレタッチで微調整」というテーマでページをすすめましょう。スナップ散歩からの写真と記事も合わせてどうぞ!

最終処理はレタッチで微調整
はじめに..
突然ですが「昭和」という元号名、筆者にとって昭和という響きはとても心地よく感じます。さて昭和の後半、時は1980年代にスペースインベーダーゲームというデジタルゲームが大人気でした。筆者がPCと出合ったのもこの年代です。当時はNECのPC-9800シリーズのパソコンが主流で、時代はデジタル社会へと大きく舵を切っていく起点となった昭和の後半期。平成になると国策も手伝ってデジタル化へと変革していく波は徐々に社会に浸透していき、大衆を飲み込みながら社会観や価値観、当サイトの趣旨でいうなら写真観をも変えていきます。
さて前置きは長くなるといけません。さっそく今回の本題である「最終処理はレタッチで微調整」について体験をまじえながら語っていきましょう。
デジタル化で写真観が一変
昭和のある日、フィルムを現像に出し数日後に職場から帰宅の途中に写真館へ寄って写真を受け取りました。ある知人は自宅の押し入れを改造した暗室で現像を楽しんでいた少数派もいました。いずれにしろ当時は写真になるまでの工程の中で補正や加工という概念はなく、撮影は一発勝負で写真から学んでいく技能的な面がありました。補正や加工はごく一部の技術者達の領域で一般大衆には無縁だったといえるでしょう。
しかしデジタル化が浸透していく中で、デジタル画像の補正や加工が一般化してくると、写真は多様化し写真観そのものにも変化が出てきます。その背景にある要因として、デジタルカメラの普及・パソコンの普及とレタッチソフト・携帯電話のカメラ機能、特にインターネットの登場は大きな要因になりました。

デジタル画像の多様性
カメラのデジタル化は窮屈だった技能的なハードルを下げました。その背景として携帯電話のカメラ機能が果たした役割は大きく、とりわけ大衆がデジタルカメラを持ち歩く時代が訪れ、世界数十億の人口がカメラマンといっても過言ではないほど、カメラは身近な情報アイテムとして確立していきました。
カメラを持つ人が一人一台になるという社会現象は、星の数ほどの静止画や動画を生みだし世界を駆け巡ります。また過去には公的機関への提出書類に、デジタル画像の添付が認められた時期があります、政府機関の書類にデジタル画像が採用されたことで、社会に与えた影響は大きかったといえます。最近では災害時のTVニュースに一般からの投稿動画や静止画が放映されるなど、映像は活字や言語伝達よりもリアルで敏速な情報源として活躍しはじめ、デジタル画像の利便性は必然的に新たな多様性や価値観を生みだしていくことになります。付け加えるならYouTubeの投稿サイトの存在も大きかったといえるでしょう。
レタッチの正当性と撮影スタイル
ハード面の技能的な撮影に加え、ソフト面の柔軟な微調整は撮影スタイルにも影響を与えました。それは「補正や加工を前提とした撮影」が一つ上げられます。アナログ時代では考えられなかった撮影がデジタル化で可能になりました。
また高解像度による画像のトリミング加工は構図面でも得策だといえます。だからといって雑に撮影して良いと言っている訳ではなく、撮影の段階でしっかり記録しておくことで補正や加工後も美しくなることは言うまでもありません。
ところでトリミングに関しては
ノートリ
トリミングの逆
トリミングをしない
に拘る昔ながらの技能派もいますがそれはそれで尊重します。画像はデジタル化で個々の撮影スタイルや考え方、向き合い方そして楽しみ方は多様になりました。そしてレタッチによる微調整はプロから一般に至るまで、当然のように処理される最終作業だと考えて良いでしょう。
デジタル画像を取り巻く環境!
RAWファイル
RAWには「生」という意味があり、一般的なJPEGファイルの圧縮ファイルとは異なり、非圧縮の未加工ファイルで自然で高品質、そしてファイルサイズは大きいのですが画像情報が多く含まれています。したがって画像の微調整には最適なファイル形式だといえるでしょう。
レタッチとデバイス機器
レタッチではホワイトバランスや露出・コントラスト・シャープといった補正(調整)などが上げられます。そして加工では水平や画像サイズ・トリミングなどは代表的な処理かと思います。このレタッチソフトもバージョンを繰り返す中で処理能力が向上していった経過があり、その処理能力を引き出すパソコンやタブレット等の高性能化も背景にあります。付け加えるならプリンターがあれば写真となるまでの一連の工程作業は、全て明るい部屋のデスク上で完結できます。アナログ時代では考えられなかった夢のような工程環境が実現しているのです。
画像の解像度
現在のデジタルカメラは2000万画素前後のカメラは一般的になりました。センサーのフルサイズでは2400万画素から6100万画素という高解像度のラインナップも登場しています。現在のデジタルカメラの解像度ならトリミング加工でも、A4サイズくらいなら、なんら支障のない写真に仕上がるでしょう。
シーサーのトリミング前の元の画像
最後に
昭和から平成そして令和へとデジタル社会への改革を振り返りながら体験を元に素直に記事にしました。アナログ時代を経験してきた筆者にとって「凄い時代の流れを生き抜いた!」という感があります。
時代のデジタル化への社会変革は壮大な歴史を遡っても、これほどまでの変革はなかったように思われます。きっと今の時代は長い歴史上に残る重要な時を創造しているのだと思います。私たちはその真っ只中の時間を生きています。
- ほんのり縁側記 -
母の日に
5月14日(日曜日)は母の日。職場から帰宅すると玄関の靴箱の上に置かれたアジサイの花鉢に気づいて『そうか今日は母の日か..』そう思いながら『ごめん』と心でつぶやいた。実は仕事に追われこの日をすっかり忘れていた。それって言い訳!にも聞こえるが実際に忘れていました。『気持ちの問題だし素直に謝った方がいいんじゃない』と内なる声に、靴を脱ぎながら素直に『ごめんな!』..
アジサイ
子供たちはしっかりこの日をキープしていたようで、毎年欠かさず母の日にアジサイの花鉢を片手にやってくる息子夫婦に『ありがたいな~!』と思った。アジサイは
ハイドランジア・シティーライン
という。キレイな花だ。
-あじさいスライド-
カメラの小箱
どうする!手ブレ
手持ち撮影にありがちな手ブレ。望遠になるとカメラをしっかり構えていても手ブレの心配は増すものです。三脚を使う手もありますが、スナップ散歩では現実的ではありません。
手ブレはシャッター速度でも対策できますが、シーンによっては難しい時もあり、まして老齢期を迎えたシニア層や、杖・車椅子の人にとって手ブレは心配の種です。
@動かないものを利用
手ブレを回避する方法として
1:木や電柱・標識の支柱・壁などを利用する方法があります。例えばカメラを構えたとき腕の脇を締めながら
左上腕
ひだりじょうわん
肘から肩までの部分
を木や壁に密着させることで、腕の微動を緩和し手ブレを抑えることができます。
2:椅子の肘掛けに左肘を着き、テーブルなら両肘をそのテーブルに着きます。するとカメラを持つ腕を固定できます。窓越しの撮影も窓の底面に両肘を着くと安定します。
3:ファインダーを覗くことで顔も支えになります。
※過去の記事「カメラの構え方
A連写を活用する
実は連写でブレていない一枚に出合う確率が増します。『ブレが心配だなあ』と思うようなシーンで連写を使用するのも一つの手です。
B息を止める
シャッターを押す段階で息を止め、下腹に力を入れてシャッターを切ります。意外と効果があります。

体の体調や状況・状態・体形は人それぞれです。一概にこれをすれば手ブレをなくせるということは断言できません。今回はスナップ散歩から手持ち撮影による手ブレ防止策をいくつか紹介しました。

カメラを持って散歩へ。ほら季節の花も待ってるよ。
 
オオハマボウ

オオハマボウ
花期は5月~9月で、 樹皮はゴツゴツしていますが、樹木全体からの印象は優しさを感じます。

シニアの快適さんぽ記
Snap Sanpo.blg-23
●最終処理はレタッチで微調整
●ほんのり縁側記=母の日に
●カメラの小箱より「どうする!手ブレ」

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